胆管がんとは|検査や治療、ステージなど

胆管がんとは

胆管とは肝臓で作られた胆汁を流す管であり、胆管がんは胆管の上皮から発生します。胆管がんは部位により、肝臓の外の胆管にできると肝外胆管がんと、肝臓の内にできる肝内胆管がんに分けられます。胆管がんの発育は、浸潤性発育・胆管内発育・腫瘤形成性発育の3つがあります。
発生の要因としては、胆管は膵管と合流するところで、その合流に先天的に異常がある方の場合、膵液が胆管に逆流します。その方が胆管拡張型の場合、膵液が胆管にたまり胆管がんができやすくなります。生活習慣も影響しており、肥満や高カロリーな食事をよく取る方も、発生の要因となります。
症状としては、がんにより胆汁の流れが止まり、胆汁が胆管から逆流して血液中に流れだすと、黄疸になり、かゆみや尿が濃くなったりします。 また、腹痛や発熱などの症状も現れます。
女性より、男性の方が多い病気です。40際未満で発生することは少なく、高齢になる程、罹患率は高くなるため、加齢も一つの要因となっています。

平成25年人口動態統計(厚生労働省)


胆管がんの検査と診断

胆管がんを診断し、がんの広がりの程度を調べるために血液検査や超音波検査、CT、MRIなどの検査を必要に応じて行う。


血液検査

がんが広がって胆道を圧迫するようになると、血中のビリルビンやアルカリホスファターゼ(ALP)の数値が高くなる。血液検査によって、体のどこかに潜んでいるがんを診断する腫瘍マーカーも使われます。胆管がんでは、CEAやCA19-9といったマーカーが用いられる。ただし、腫瘍マーカーの数値は胆管がんがあっても必ず上昇するとは限らない。


超音波(エコー検査)

超音波を体の表面にあて、臓器から返ってくる反射の様子を画像にする検査。苦痛がほとんどなく、何度も行えるので胆のうがんが少しでも疑われたときに最初に行う検査として適している。
また、先端にライトとカメラレンズ(ビデオスコープ)のついた内視鏡に、超音波検査のプローブ(超音波を発生する装置)がついた超音波内視鏡(EUS)という検査も胆のうがんの診断のために行われる場合がある。


CT、MRI検査

CTは、X線を使って体の内部(横断面)を描き出し、治療の前にがんの性質や分布、転移や周囲の臓器への広がりを調べる。MRIは磁気を使う。超音波検査で胆のうがよく見えないときや、胆のうに何らかの異常が疑われるときにCT検査を行う。たくさんの情報を短時間に得ることができるマルチスライスCTがよく使われる。さらに詳しく調べるときは、MRIを使って胆のう・胆管などの状態をみる検査(MRCP:磁気共鳴胆管膵管撮影法)が行われる。CTやMRIで造影剤を使用する場合、アレルギーが起こることがあるので、以前に造影剤のアレルギーの経験のある人は医師に申し出る必要がある。


内視鏡的逆行性膵胆管造影(ERCP)

胆管がんの状態を詳しく調べたり、黄疸が出た場合に、胆管がふさがっている状況を調べるために、この検査を行うことがある。のどに麻酔をかけ、内視鏡を口から入れて十二指腸まで送る。必要に応じて、鎮痛剤や鎮静剤を使う。次に内視鏡の中にカテーテル(細い管)を通して胆管まで入れる。このカテーテルを通して胆管の中に造影剤を流してX線撮影を行う。検査と同時に、黄疸や胆のう炎、胆管炎などに対する処置としても行われることがある(内視鏡的胆道ドレナージという)。


血管造影検査

進行がんの場合、手術前にがんが肝臓の動脈や門脈に広がっていないかどうかを調べる血管造影が行われることもある。血管にカテーテル(細い管)を入れて造影剤を流し、X線撮影する検査。


胆道鏡

胆管の中に内視鏡を通すことで、観察をする検査です。この検査には、経口胆道鏡(POCS)と経皮経肝胆道鏡(PTCS)があります。

治療法

手術(外科療法)

<特徴>

がん病巣を手術で除去する療法で、原発巣だけでなく、他の部位に転移した転移巣も取り除きます。がんそのものを外科手術で除去する局所療法です。がんの治療法として最も基本的な治療法です。
手術(外科療法)の詳細についてはこちら

抗がん剤(化学療法)

<特徴>

化学物質(抗がん剤)を利用してがん細胞の増殖を抑え、がん細胞を破壊する治療法です。全身のがん細胞を攻撃・破壊し、体のどこにがん細胞があっても攻撃することができる全身療法です。
抗がん剤(化学療法)の詳細についてはこちら

免疫細胞療法

<特徴>

身体の免疫を担う本人の細胞を体外で大量に数を増やし、機能を増強あるいは付加した上で体内に戻して行われる治療法です。上記の三大治療法に対して、近年注目されてきている、副作用がほとんど確認されていない先進的ながん治療法で、目に見えないがんや転移防止に有効な全身療法です。
がんに対する抗がん剤などの積極的な治療は行わず、症状などを和らげる治療に徹する
ベスト・サポーティブ・ケア(BSC)の選択肢の一つです。
免疫療法は副作用が少ないため、症状の緩和やQOLを高めることにつながります。
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放射線療法

<特徴>

腫瘍の成長を遅らせるために、あるいは縮小させるために放射線を使用する治療法です。がんに侵された臓器の機能と形態の温存が出来ますまた、がんの局所療法であるため、全身的な影響が少なく、高齢者にも適応できる患者にやさしいがん治療法です。
放射線療法の詳細についてはこちら

陽子線治療

<特徴>

通常のX線の放射線治療ではがん局部の周囲の正常な細胞も傷つけてしまいますが、陽子線治療はがん局部だけを照射して周囲の正常な 細胞が傷つくことをより抑えることができます。また、痛みもほとんどなく、1日15~30分程度のため、身体への負担が少ない治療です。1日1回、週 3~5回行い、合計4~40回程度繰り返します。
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重粒子線治療

<特徴>

陽子線治療と比べて、さらにがん局部を集中的に治療が可能となります。がん細胞の殺傷効果は陽子線治療の2~3倍大きくなります。 進行したがんは低酸素領域がありますが、このようながんでも治療が可能です。また、X線では治療が難しい深部にあるがんの治療も可能です。治療は1日1 回、週3~5回行い、合計1~40回程度繰り返します。平均では3週間程度の治療になります。1回当たり、15〜30分の治療時間になります。
重粒子線治療についてはこちら

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