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骨運動器腫瘍とは|検査や治療、ステージなど

骨・軟部腫瘍とは

骨・軟部腫瘍とは骨組織や軟部組織に発生した腫瘍を総称です。骨組織や軟部組織から発生した原発性骨軟部腫瘍ともいい、他のがんが転移したために発生する転移性骨軟部腫瘍や血液系腫瘍が骨や軟部組織にしこりを形成したものもあります。骨組織に発生した腫瘍は骨腫瘍で、筋肉や脂肪などの軟部組織に発生した腫瘍は軟部腫瘍になります。 骨腫瘍は痛みを伴うことがほとんどで、腫瘍の周囲の骨が弱って骨折してしまうこともあります。また、一部の腫瘍では発熱などを引き起こすこともあります。その一方で、軟部腫瘍の場合は、ひどい腫れや大きなしこりについては注意が必要ですが、腫れやしこりといった症状が中心で、痛みを伴うことはほとんどありません。


種類

骨腫瘍と軟部腫瘍はそれぞれ良性と悪性に分かれます。悪性骨腫瘍には骨肉腫、軟骨肉腫、ユーイング肉腫、転移性骨腫瘍、骨髄腫などがあります。骨肉腫は10歳台・人口100,000人に対して男0.9、女0.7で発症すると言われていて、悪性骨腫瘍の中で最も発生するものとなります。また、悪性軟部腫瘍には、悪性線維性組織球腫、脂肪肉腫、滑膜肉腫、平滑筋肉腫、悪性末梢神経鞘腫、血管肉腫、骨外性ユーイング肉腫、小円形細胞肉腫などがあります。

骨・軟部腫瘍の検査と診断

・レントゲン検査
骨軟部腫瘍の疑いがある場合、まずはレントゲンでの検査を行います。レントゲン検査によって、骨のどこにどのような変化があるかを把握することができ、骨腫瘍では良悪性の診断がつくことも多いです。軟部腫瘍についても、石灰化はないかなどの診断に役立つ情報が得られます。
・超音波検査
超音波検査は外来にて簡便に検査できます。触診での検索が難しい神経鞘腫などの軟部腫瘍の検索に有効です。
・生検
生検とは組織の一部を採って顕微鏡で検査することで、針生検と切開生検の2つに大きくわけることができます。針生検は局所麻酔を行い、腫瘍に針を刺して、組織の一部を採取しますが、外来でも行えます。切開生検は手術的に病変の一部を採取します。切開生検は手術の必要がありますが、針生検に比べてより多くの組織を採取することが可能です。
・CT
レントゲンやMRIよりさらに詳しく腫瘍について把握でき、骨腫瘍の骨変化を知るように有効です。軟部腫瘍については、腫瘍の石灰化または骨化を把握するのに有効です。
・MRI
MRIはコントラスト分解能に優れているため、骨軟部腫瘍の範囲や内部構造について診断できます。造影剤を用いることで静脈注射すること、良性と悪性の区別など、より詳しい検査をするのに非常に役立ちます。
・遺伝子検査
病理組織検査だけでは診断が難しい場合に、有効な検査です。分子生物学の進歩によって、骨軟部腫瘍の一部については、キメラ遺伝子と呼ばれる特異的な遺伝子異常が判ってきていて、キメラ遺伝子産物の有無を検出します。

病期(ステージ)

骨腫瘍(Surgical Staging System)

IA
悪性度は低い。腫瘍がコンバートメント内にあるもの。リンパ節転移や遠隔転移はない。
IB
悪性度は低い。腫瘍がコンバートメントの外にあるもの。リンパ節転移や遠隔転移はない。
IIA
悪性度は高い。腫瘍がコンバートメント内にあるもの。リンパ節転移や遠隔転移はない。
IIB
悪性度は高い。腫瘍がコンバートメントの外にあるもの。リンパ節転移や遠隔転移はない。
III
リンパ節転移や遠隔転移があるものである。

軟部腫瘍

I期
悪性度は低い。大きさは5cm以下で、深さが筋膜より表にあるものと深くにあるものである。また、大きさが5cmより大きくて、深さが筋膜より表にあるものと深くにあるものである。リンパ節転移や遠隔転移はない。
II期
悪性度は高い。大きさは5cm以下で、深さが筋膜より表にあるものと深くにあるものである。また、大きさが5cmより大きくて、深さが筋膜より表にあるものである。リンパ節転移や遠隔転移はない。
III期
悪性度は高い。大きさが5cmより大きくて、深さが筋膜より深くにあるものである。リンパ節転移や遠隔転移はない。
IV期
リンパ節転移や遠隔転移があるものである。

治療法

骨腫瘍

手術治療
手術治療では、再発の可能性をできる限りなくすために、手術は腫瘍のできた骨組織と回りの正常な組織を一塊として切除する腫瘍広範切除術を原則とします。
放射線療法
放射線療法はユーイング肉腫など一部の骨腫瘍に対して有効で、術前と術後に補助的に行います。
化学療法
化学療法は骨肉腫とユーイング肉腫に対して、有効です。術前は腫瘍を小さくすることが目的で、術後には転移を防ぐために1ヶ月~1ヶ月半ごとに1回、症状により約6回行われます。

軟部腫瘍

手術治療
軟骨肉腫は原則として手術治療が中心で、腫瘍によっては放射線療法や化学療法を組み合わせて行います。骨腫瘍と同様に、手術は腫瘍のできた軟部組織と回りの正常な組織を一塊として切除する腫瘍広範切除術を原則とします。

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