大腸がんとは|検査や治療、ステージなど

大腸がん

大腸がんとは

大腸がんは、結腸・直腸・肛門で構成される長さ約2mほどの大腸に発生するがんである。日本人において発症が多い部位は、S状結腸、直腸などであり、大腸がんの全体の7割を占めている。
大腸がんの多くは、大腸内側の粘膜から発生する。大腸粘膜の細胞からポリープ(腺腫)と呼ばれる良性の腫瘍が発生し、その一部ががん化して増大したものである。一部の大腸がんでは、発がん刺激を受けた正常粘膜から、ポリープを経由せずに直接がんが発生する場合もある。

粘膜の表面から発生した大腸がんは、大腸の壁に侵入して粘膜下層から筋層へと広がり、進行するにつれて、リンパ節や肝臓、肺などのほかの臓器に転移する。粘膜下層でとどまったがんを早期がん、筋層まで広がったがんを進行がんと呼ぶ。
大腸がんの約96%は「腺がん」に分類され、比較的おとなしい性質のがん(分化度の高いがん)である。がん細胞は分裂を繰り返し、何十億、何百億に増えると、肉眼でも確認できるほどの大きさとなる。

『見た目による分類』(肉眼分類)

大腸がんは、見た目の形によって0~5型に分類されます。

0型
(表在型)
1型
(隆起腫瘤型)
2型
(潰瘍限局型)
3型
(潰瘍浸潤型)
4型
(びまん浸潤型)
5型
(分類不能)
0型(表在型) 1型(隆起腫瘤型) 2型(潰瘍限局型) 3型(潰瘍浸潤型) 4型(びまん浸潤型) 5型(分類不能)

1型「隆起腫瘤型」:腫瘍の全体が塊状となり、大腸の内側に飛び出しているがん
2型「潰瘍限局型」:腫瘍の中央が陥凹しており、周囲の組織とがん細胞の境界がはっきりしているがん
3型「潰瘍浸潤型」:2型よりも形状が崩れていて、正常な粘膜との境界がはっきりしない部分もあるがん
4型「びまん浸潤型」:3型よりもがんが周囲に広がり境界がわからないがん(スキルス型ともいわれます)
5型「分類不能」

大腸がん死亡者数


大腸がんの症状

大腸がんは早期の場合、症状がほとんど見られないのが特徴である。どの部位にがんが発生した場合でも共通して見られる症状は、腹痛、腹部膨満感(お腹が張っている)、おう吐、腸閉塞(便やガスが肛門までたどり着かず、腸管内に溜まり続けること)などである。
進行した際に出現する症状は、部位によって異なるという特徴がある。

下行結腸、S状結腸、直腸、結腸にがんができた場合
腸の左側に位置するこれらの部位にがんが発生した場合、血便(便に血が混じる)、下血(肛門から出血する)、繰り返す便秘と下痢、便が細くなる、などの症状が見られる。
上行結腸、盲腸、横行結腸にがんができた場合
腸の右側に位置するこれらの部位にがんが発生した場合、貧血と腫瘤(しこり)に触れるなどの症状が見られる。食欲低下や体重の減少がみられることもある。

大腸がんの原因と予防

大腸がんの原因には、食生活が密接に関係しているといわれている。大腸がんのリスクを高める食物としては、動物性の高脂肪・高たんぱくに偏った食事、繊維食の不足などがあるが、直腸がんではビールがハイリスクであるという報告もある。また、肥満も大腸がんの原因に関わるものとされている。さらに大腸がんによる死亡者数はここ20年で1.5倍にも増加しており、その理由として欧米化した食生活が挙げられる。
他にも大腸がんの原因の一つには遺伝も関連があるといわれており、遺伝子異常があると50歳より若年で発症し、右側の腸にがんが発病する「リンチ症候群」、大腸に複数の線種ができ40歳までに半数の患者が大腸がんを発症する「家族性大腸線種症」がある。

大腸がんの予防は、生活習慣、特に食生活を見直すことが効果的である。具体的には、大腸がんの発症リスクを低下させる穀物、豆類の繊維食、チーズ、牛乳、魚類の良質の蛋白質をバランスよくとることが推奨されている。また、果物、野菜、海藻、こんにゃくは、水に溶ける作用がある水溶性食物繊維が豊富で、さらに保水性もあるため、大腸の粘膜を保護する働きがある。これらの食事を、調理法に工夫しながらバランスよく取り入れていくことがポイントでなる。
また、ビタミンCやビタミンEは、発がん物質がつくられるのを阻止する働きがあるといわれているため、積極的にとりたい栄養素である。さらに、適度に運動をして肥満を防止する、老廃物である便を腸内に長く停滞させないよう規則正しい排便習慣をつけることも、大腸がん予防につながる生活習慣であるといえる。
また、家族の中に大腸がんの人がいる、大腸の疾患にかかったことがある、40歳以上である、腹痛や血便などの症状がみられるという場合には、早期かつ定期的に検査を受け、早期発見に心がけることが推奨される。

大腸がんの検査と診断

大腸がんが疑われると、がんのある部位や広がりを調べるために、直腸指診や直腸造影検査、内視鏡検査、CTやMRIなどを行う。

直腸指診
指をお尻から直腸内に入れて、しこりや以上の有無を指の感触で調べる。
直腸造影検査
検査の前日に検査食を食べて腸内をきれいにしてから、お尻からバリウムと空気を注入し、X線写真を撮る。
この検査でがんの正確な位置や大きさ、腸の狭さの程度などがわかる。
大腸内視鏡検査
腸内をきれいにしてから、先端にライトとカメラレンズ(ビデオスコープ)のついた内視鏡をお尻から挿入して、直腸から盲腸までの全大腸を詳細に調べる。ポリープなどの異常(病変)がみられた場合は一部組織を採取して(生検)悪性か良性かを鑑別したり(病理検査)、内視鏡で根治可能な早期がんと手術が必要な病変との判別を行う。最近では、一部の医療施設では病変の表面構造を最大で100倍まで拡大して観察できる拡大内視鏡を用いて、より精密な検査も行われるようになってきている。
大腸内視鏡検査は通常、20分程度で終わり、多くの場合、大きな苦痛はない。しかし、開腹手術後などで腸が癒着している方や、腸の長い方などは苦痛を伴ったり、検査に長い時間を要することがある。その場合は、鎮静・鎮痛剤を使用することがある。
腫瘍マーカー(血液検査)
腫瘍マーカーとは、体のどこにがんが潜んでいると異常値を示す血液検査の項目のことで、がんの種類に応じて多くの種類がある。転移・再発の評価指標として、また治療の効果判定などのためにも用いられている。大腸がんではCEAとCA19-9と呼ばれるマーカーが一般的。しかしこれらの腫瘍マーカーで大腸がんを早期に発見することはできず、進行大腸がんでも異常値が認められない場合もある。腫瘍マーカーは定期的に測定して判断することが必要。
超音波(エコー)検査
大腸がんと周囲の臓器の位置関係、がんの転移の有無を調べる。
CT、MRI検査
CTは、Ⅹ線を使って体の内部(横断面)を描き出し、治療前に転移や周辺の臓器へのがんの広がりを調べる。MRIは磁気を使用する。CTで造影剤を使用する場合、アレルギーが起こることがある。ヨードアレルギーの経験のある人は医師に申し出る必要がある。
PET
放射性ブドウ糖液を注射し、その取り込みの分布を撮影することで、全身のがん細胞を検出する検査。超音波検査、CT、MRIや病理検査で診断が難しい場合、腫瘍マーカーなどの異常から転移や再発が疑われる場合などには、PETで検査することもある。

大腸がんの病期(ステージ)

病期とは、がんの進行の程度を示す言葉で、英語をそのまま用いてステージともいう。説明などでは、「ステージ」という言葉が使われることが多い。病期には、ローマ数字が使われ、大腸がんでは、0期、Ⅰ期、Ⅱ期、Ⅲ期、Ⅳ期に分類されている。病期は、がんの大きさではなく大腸の壁の中にがんがどの程度深く入りこんでいるか(深達度)、周辺組織への広がり(浸潤)の程度、およびリンパ節への転移や肝臓・肺などの遠隔臓器への転移の有無によって決まる。病期により治療方法が決まっている。


大腸がんの進行度分類(ステージ)と5年生存率

大腸癌取扱い規約(第8版)による進行度分類(ステージ)

大腸癌取扱い規約によるステージ分類は、がんの浸潤の度合い=壁深達度(T:がんの深さ)とリンパ節転移(N)、遠隔転移(M)の程度で決まり、これら3要素を組み合わせて0、I、II、IIIa、IIIb、IVの6段階に分類されます。

大腸がんの進行度分類(ステージ)
  M0 M1
N0 N1 N2/N3 Any N
Tis 0 - - -
T1a・T1b Ⅲa Ⅲb
T2
T3
T4a
T4b
大腸がんの壁深達度(T)
Tis がんが粘膜内にとどまり、粘膜下層に及んでいない
T1a がんが粘膜下層までにとどまり、浸潤距離が1000μm未満である
T1b がんが粘膜下層までにとどまり、浸潤距離が1000μm以上である
T2 がんが固有筋層まで浸潤し、これを越えていない
T3 がんが固有筋層を越えて浸潤している
T4a がんが漿膜表面に露出している
T4a がんが直接他臓器に浸潤している
大腸がんのリンパ節転移(N)
N0 リンパ節転移を認めない
N1 腸管傍リンパ節と中間リンパ節の転移総数が3個以下
N2 腸管傍リンパ節と中間リンパ節の転移総数が4個以上
N3 主リンパ節に転移を認める
下部直腸がんでは側方リンパ節に転移を認める
大腸がんの遠隔転移(M)
M0 遠隔転移を認めない
M1 遠隔転移を認める

生存率

大腸がんの生存率は臨床病期によって異なる。まず全病期を併せた生存率を2006年から2008年のデータで見てみると、1年生存率が92.7%、2年生存率が86.2%、3年生存率が81.3%、4年生存率が78.3%、5年生存率が76.3%となる。


次に大腸がんの病期ごとに見てみると、病期Ⅰ期から病期Ⅳ期にかけて、生存率は徐々に低下する。


病気がⅠ期の場合、1~2年の生存率は100%といわれており、5年後も98.9%の生存率というデータがある。しかし病期Ⅳ期になると、1年生存率は69.9%、2年生存率は46.4%、3年生存率は32.5%、4年生存率は23.9%、5年生存率は19.6%となり、Ⅰ期やⅡ期と比べてその差は歴然としている。大腸がんが発見された時点でステージⅣ期まで進行している場合、2人に1人は「2年も生きることが難しい」という計算となり、5年後まで生存できるのは5人に1人という計算になる。
このデータからも分かるように、病期が早ければ早いほど生存率は高くなる。しかし進行した状態であれば、2年先まで生きていけるかどうか、ということになる。 一方、大腸がんを発症する割合(罹患率)は、50歳代から増加し始め、高齢になるほど高くなる。また、がん患者の中には、がんではない別の病気が直接的な原因となって命を落とすこともあるため、高齢者では生存率が低くなる傾向がある。
大腸がんで亡くなる方の割合(死亡率)に関しては、1990年代半ばまで増加し、その後は少しずつ減少傾向ではあるが、2014年のデータによると女性のがんによる死亡原因の1位、男性では3位が大腸がんとなっている。男女とも、罹患率に対する死亡率は約半分となるため、大腸がんの生存率は比較的高いといえる。さらに、早期発見、早期治療ができれば、生存率を高く維持することができるがんである。

直腸がん

直腸がんとは

直腸がんとは、大腸の直腸の部分にがん細胞が認められることである。一般に大腸がんと言われているのは、この直腸がんと結腸がんの総称である。そして、直腸がんは大腸がんの中の約5分の2を占める。また、男女比では6:4と若干男性の発生率が高い。

主な発生の原因は、欧米の食習慣が広まったことによる動物性の脂肪の摂取量増加にあるとされている。発がんの予防に有効なのは、不飽和脂肪酸が多く含まれる魚、食物繊維が多く含まれる野菜や果物、β(ベータ)カロテンを多く含む緑黄色野菜を摂取することである。

症状、発見方法

直腸がんの主な初期症状は、肛門からの出血である。排便までに血液が黒く変色する他の臓器からの出血と比較し、肛門に近い直腸がんの出血の場合は排便の最、比較的血の色が出やすいことが特徴として挙げられる。しかし、痔からの出血と考えることも多いため、見過ごされることも多い。肛門からの出血が見られた場合は個人で判断をせず、診察を受けることが重要である。

血便の他に、便秘、下痢、便が細くなる、残便感、腹痛、食欲の変化、貧血などの症状が見られる場合も直腸がんが疑われる。そのような場合は速やかに大腸肛門科を受診するのが好ましい。体の変化にすぐに気付くためにも、日ごろから便の形や色を観察することも重要である。

治療法

前述のとおり、直腸がんは比較的発見しやすいがんである。しかし、治療となると結腸がんと比較して少々困難になることが多い。直腸の周囲には神経や筋肉、生殖器、尿道があるため、手術後に排尿障害や性機能障害が起こることもある。

患者の傾向(年齢等)

直腸がんを発症しやすい人の特徴として、親族に直腸がんを発症したことのある人がいる、40歳以上である、結腸直腸がん発症したことがある、直腸もしくは結腸のポリープを発症したことがある、子宮内膜、卵巣、乳がんを発症したことがある人が挙げられる。

治療法

手術(外科療法)

<特徴>

がん病巣を手術で除去する療法で、原発巣だけでなく、他の部位に転移した転移巣も取り除きます。がんそのものを外科手術で除去する局所療法です。がんの治療法として最も基本的な治療法です。
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内視鏡による治療

<特徴>

内視鏡とは、先端に小型カメラがついた細長い管状の機械であり、肛門から挿入して大腸の中を観察できる。画面を見ながら大腸の中を進み、ポリープなどが見つかれば、手元で手術器具を操作して治療することができる。
開腹手術に比べて侵襲(切る部位)が小さい、切除されるときの痛みがない、身体への負担が軽い、入院期間が短期間で済むなどのメリットがある。一方で、出血、穿孔(組織が破れてしまうこと)のリスクもあり、手術中に急遽外科手術に切り替わる場合もある。

内視鏡を用いた治療は早期がんに分類されるステージ0(がんが大腸の壁の内側にある粘膜にとどまっている場合)、ステージⅠ(粘膜下層まで入り込んでいても浅いところにとどまっている場合)が対象となる。
腫瘍の大きさや形によって治療方法は異なる。

ポリペクトミー
キノコのように隆起している病変に対する治療をポリペクトミーと言い、スネアと呼ばれる金属の輪で根元を縛り、電流を流して切除するという方法で行う。この治療法は、外来での手術が可能である。
内視鏡的粘膜切除術(EMR)
平らな形をした2cm未満の腫瘍に対して行われる治療法。内視鏡の先端から出る注射針から腫瘍のウラ側に生理食塩水などを注入して腫瘤を盛り上げ、後にポリペクトミーと同様の方法で切除を行う。この治療法は入院治療が必要になる場合もある。
内視鏡的粘膜下層剥離術
腫瘍の下に薬液を注入し、腫瘤を電気メスで薄くはぎ取る方法。ポリペクトミーやEMRではぎとることが難しい、2cm以上、5cm未満の大きいサイズの腫瘍も切除することができる。
この大きさの腫瘍を一度に切り取った場合は、保険適応となる。この治療では数日間の入院が必要になる場合がある。

抗がん剤(化学療法)

<特徴>

化学物質(抗がん剤)を利用してがん細胞の増殖を抑え、がん細胞を破壊する治療法です。全身のがん細胞を攻撃・破壊し、体のどこにがん細胞があっても攻撃することができる全身療法です。
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免疫細胞療法

<特徴>

身体の免疫を担う本人の細胞を体外で大量に数を増やし、機能を増強あるいは付加した上で体内に戻して行われる治療法です。上記の三大治療法に対して、近年注目されてきている、副作用がほとんど確認されていない先進的ながん治療法で、目に見えないがんや転移防止に有効な全身療法です。
がんに対する抗がん剤などの積極的な治療は行わず、症状などを和らげる治療に徹する
ベスト・サポーティブ・ケア(BSC)の選択肢の一つです。
免疫療法は副作用が少ないため、症状の緩和やQOLを高めることにつながります。

<対象となるがん>
かなり進行してしまっている方から比較的に早期に手術ができた後に再発を抑えることを目的とした方まで広く対象となります。血液がんを除く多くのがん種に適応できます。

<副作用>
もともと患者自身の細胞を利用するので、他の治療と比べると副作用が極めて少なく、身体への負担が軽い治療法と言えます。

<活性化リンパ球療法>
体内のリンパ球を活性化させ増やして、それを治療に使う方法で、免疫細胞療法の一つです。体内のリンパ球を一度体外へ出し、そこで活性化させてからふたたび体内へ戻します。がんの初期の段階から、再発予防を目的とした選択肢として期待の持てる治療法です。
活性化リンパ球療法の詳細についてはこちら
※白山通りクリニックのWEBサイトに移動します。

<併用療法>
活性化リンパ球療法を抗がん剤や放射線治療と組合せ行えば、増加しやすい細胞と増え難い細胞ともに治療のターゲットとなりますので、再発予防の際に効果的です。副作用を出来るだけ少なくできますので、QOLの維持・向上がしやすいです。
なお、抗がん剤や放射線治療と、活性化自己リンパ球療法を組合せて行う場合は、抗がん剤治療を受けているケースでは培養ができないわけではありませんが、抗がん剤治療を始める前に採血する方がより望ましいと考えられています。
併用療法の詳細についてはこちら

放射線療法

<特徴>

腫瘍の成長を遅らせるために、あるいは縮小させるために放射線を使用する治療法です。がんに侵された臓器の機能と形態の温存が出来ますまた、がんの局所療法であるため、全身的な影響が少なく、高齢者にも適応できる患者にやさしいがん治療法です。
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陽子線治療

<特徴>

通常のX線の放射線治療ではがん局部の周囲の正常な細胞も傷つけてしまいますが、陽子線治療はがん局部だけを照射して周囲の正常な 細胞が傷つくことをより抑えることができます。また、痛みもほとんどなく、1日15~30分程度のため、身体への負担が少ない治療です。1日1回、週 3~5回行い、合計4~40回程度繰り返します。
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重粒子線治療

<特徴>

陽子線治療と比べて、さらにがん局部を集中的に治療が可能となります。がん細胞の殺傷効果は陽子線治療の2~3倍大きくなります。 進行したがんは低酸素領域がありますが、このようながんでも治療が可能です。また、X線では治療が難しい深部にあるがんの治療も可能です。治療は1日1 回、週3~5回行い、合計1~40回程度繰り返します。平均では3週間程度の治療になります。1回当たり、15〜30分の治療時間になります。
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再発・転移

再発とは、手術や化学療法などの治療を終えて時間が経過した後に、再び大腸にがんが見つかることをいう。手術によりがんを切除したとしても、微細ながん細胞が残留している可能性があるため、再発することがある。
大腸がんが再発する割合はステージによって異なる。大腸癌研究会のデータによると、ステージIでは4%、ステージIIでは13%、ステージIIIでは30%であり、再発した患者の約80%は、手術から2年以内に再発が認められる。そのため、手術後5年間は再発のリスクがあることを念頭に置き、検査を継続する必要がある。
また、がんはリンパ節の流れによって転移する場合(リンパ行性転移)と、血管の流れによって転移する場合(血行性転移)がある。そのため、大腸から離れた臓器である、肺や肝臓、脳や骨に転移する可能性がある。
手術した時点では見つからなくても転移しているというケースもある。がんが再発、転移している場合は、がんそのものへの治療に加え、がんによる痛みなどの症状を和らげるという治療(緩和治療)も併行して行うケースがある。

再発予防

がんの再発予防のために行われる治療法としては薬物療法、術後補助療法、免疫療法という主に3つの術後補助療法があります。再発予防に当たってはできるだけ副作用がない方が良いと考えられておりますが、免疫療法の活性化自己リンパ球療法は副作用が非常に少ない治療法です。
再発予防についてはそれぞれの治療に特徴がありますので、積極的に情報を集め、主治医と相談して、治療法を選択することが大切です。
再発予防についてはこちら

参考文献

大腸がん研究会 http://jsccr.jp/forcitizen/comment02.html
国立がん研究センター がん情報センター http://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/summary.html
OLYMPAS 大腸がんの治療と予防 http://www.onaka-kenko.com/various-illnesses/large-intestine/large-intestine-cancer/03.html
日本医師会 大腸がんの原因 https://www.med.or.jp/forest/gankenshin/type/largeintestine/cause/

治療実績

2013年に厚生労働省行った「DPC導入の影響評価に関する調査」に基いた治療実績の情報になります。
大腸の悪性腫瘍の治療実績についてはこちら

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第2回 大腸癌
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