がん看護の処置方法

自宅療養している場合、いつ患者本人の容態が急変するかわかりません。急変があることを前提に考えて、慌てずに対応することが大切です。但し、家族でできることは限られているので医療機関に速やかに連絡を取り、指示がある場合には、適切に対応することが求められます。

食事

のどに物がつかえた時の対応

のどに物がつかえると、呼吸ができなくなり、意識障害や命の危険に関わりますので、迅速につまったものを取り出すことが大切です。
まずは咳をさせたり、背中を叩くなどの処置を取ります。この処置でも無理な場合、ハイムクリック法がありますが、素人がいきなり行うのは難しいので、事前の講習を受けた方が良いです。 特に高齢者は飲み込む力が衰えているので、飲み込みやすい食事にする必要があります。


急な症状

床ずれの対応

がんの治療後に寝たきりでいると床ずれになる可能性があります。発赤を発見した際には、圧迫を緩和するために、時間ごとに体の向きを変えることが大切です。また、背中に枕などをあてて、体が負担なく安定することが大切です。発赤の部分には何か当てたり、触れたりすると悪化させてしまうので、気をつけましょう。


呼吸困難

がんになると様々な症状が関連して発生しますが、呼吸がし難いなどの呼吸困難になることがあります。酸素療法や薬物療法などの治療も必要になりますが、まずは患者を楽な姿勢にします。衣服をゆるめ、患者が楽な半坐位にするのが良いですが、がんの症状によって楽な姿勢が異なる場合もありますので、最も患者の望む姿勢にするのが良いでしょう。また、部屋の環境も悪化の原因になるので、適温・適湿を保ち、環境を整えることが大切です。

※気管支喘息
気管支喘息の場合、医師から気管支拡張剤が処方されていたら、患者自身で吸入を行います。症状が重い場合は家族が吸入薬の準備をして対応する必要があります。


出血

薬物療法により、口腔からの出血や消化管からの出血により、血便になることがあります。出血はすぐに止まらない場合もありますが、まずは患部を圧迫して止血します。圧迫することで血流が少なくなり、血液が固まりやすくなります。また、氷や冷湿布などで冷やすことで、止血することもできます。


吐き気・嘔吐

モルヒネなどの薬物療法により、嘔吐中枢が刺激され、吐き気や嘔吐が起こります。まずは誤嚥を防ぐために患者を横向きの姿勢にします。リラックスをするために背中をさすっ たり、汚物をすぐに片づけ、新しい衣服に着替えるなどの衛生面も整えることが大切です。


排泄

下痢

下痢は大腸がんなどの消化器系のがんや婦人科系のがんの手術後に、モルヒネなどを使用した際に起こりやすい症状です。体を休め、お腹を温めましょう。また、衣服を緩めて、お腹に負荷をかけないことが大切です。汚れた際にはすぐに着替えをして、清潔にします。


便秘

便秘は大腸がんなどの消化器系のがんや婦人科系のがんの手術後に、モルヒネなどを使用した際に起こりやすい症状です。身体を動かしたり、お腹をマッサージしたり、温めることで排便を促せます。

戦国武将とがん

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