災害時の対応

地震や火災などの災害時には、医療機関が麻痺してしまい、すぐに治療が受けられない状況になることもあります。その際には、最低限のセルフケアを自分自身で行い、身体を守る必要があります。もちろん、薬が足りない、症状が悪化して回復が見込めないなどの場合は、できるだけ早く主治医または近くの医療機関に連絡を取りましょう。また、医療従事者も、避難所などでも患者のケアができるように、災害時の体制を予め整えておくことが必要です。
被災地では医師や看護師が派遣されますが、災害時に必要なケアができるだけ行えるように、患者自身やその家族がどのような取組をできるかを紹介します。


化学療法の継続

化学療法を受けている特に災害に合った際には、外来で治療をしていた場合、安全や治療期間を考慮して、入院を検討する必要があります。また、避難所から通院中の医療機関への移動が困難になる場合も想定して、予め、主治医に相談し、近くの医療機関が受け入れてくれるか、どのような治療を受けることができるかを確認しておくと、慌てずに行動できます。また、薬を服用している際には、自分が何の薬をどれくらい服用しているかを予めメモしておき、医師に適切に伝えることで、より良い治療の判断につながります。
※脱毛のケア
電化製品やシャワーを使えなくても、頭皮と髪を清潔に保つために、タオルで拭いたり、柔らかいヘアブラシを使用します。脱毛が酷い場合は、帽子などで頭皮を保護します。


人工肛門の管理

災害の際には医師などに迅速に相談することが大切ですが、ストーマについては自分で管理できるようにしておくことが必要です。耐久性はものによって異なるため、交換する時には皮膚の状態を十分に確認して使用に安全な日数で交換します。もし、かゆみなどの症状が出た場合は、迅速に交換することが大切です。念のため、装具は予備を備えておくと安心です。


ストレス対策

災害の際には、がんから来るストレスだけでなく、避難所生活は普段の環境ではなくストレスになります。家族や友人と話すことでお互いに支え合い、見知らぬ人にも困っていることを話すことで自分のことに対して理解してもらえます。また、ゆったりした服を着たり、リラックス法を取り入れたりすることで、ストレスを緩和できます。


避難所での食事

がん治療の副作用で体調が悪い時には、食事に注意が必要です。治療の前に、食事は無理をせずゆっくりよく噛んで、纏めて食べるより、少しづつ取ることで、消化を助けます。飲みやすいあっさりしたもの、水分が多いものを取り、甘いものや油っこいものは避けましょう。


体調が悪化した場合の対応

1. 貧血の場合
無理に動かず、座る・横になるなど休息を取ります。必要な栄養が足りていない場合、栄養補助剤で栄養を補給します。体調がなかなか回復しない時には、できるだけ迅速に医師に診察してもらいましょう。


2.出血
災害時は、他人と協力して怪我や体に負担のかかることはできるだけ避けましょう。もし、怪我をした場合や、出血が止まらない場合は、直ちに医師の診察を受けましょう。診察の際には抗がん剤の影響で血小板減少症の可能性があることを伝えることで、適切な診断を受けられます。
また、他の出血への対処として、やわらかい歯ブラシを使用することで、歯肉出血を防ぎましょう。


戦国武将とがん

書評