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更新日:2020/12/22

「がんの5年生存率」を初公表 国立がん研究センターの調査結果より

shutterstock_160813871-[更新済み]国立がん研究センター(以下、国がん)は2015年9月14日、「がん診療連携拠点病院の院内がん登録による5年相対生存率の集計結果」を初公表した。全がんおよび主要5部位(胃、大腸、肝臓、肺、乳房)の5年相対生存率などを、がん診療拠点病院となっている施設所在地の都道府県別に集計し、報告書にまとめたもの。
集計対象は177施設約17万症例。国がんによる集計としては、初めて全国規模での集計結果が公表されたこととなる。

今回の集計における「全がんの5年相対生存率」は64.3%。主要5部位全病期の5年相対生存率は、胃がん:71.2%、大腸がん:72.1%、肝臓がん:35.9%、肺がん:39.4%、女性乳房がん:92.2%であった。地域別の集計、地域別男女別での集計も行われている。5年相対生存率がもっとも高かった都道府県は、全がん:東京都(74.4%)、胃がん:福井県(77.7%)、大腸がん:香川県(79.6%)、肝臓がん:大分県(42.9)%、肺がん:新潟県(49.0)%、女性乳房がん:長野県(96.1)%であった。

全体的にみると、特に胃・肝臓・肺については、生存率の高さに地域的なバラつきがみられた。例えば、胃がんの場合は、5年相対生存率がもっとも高かったのは福井県の77.7%だが、もっとも低かったのは北海道の61.6%だった。肝臓がんでは、5年相対生存率がもっとも高かったのは大分県の42.9%だが、もっとも低かったのは香川県の22.6%だった。胃がんではおよそ15ポイント、肝臓がんではおよそ20ポイントの差が見られている。この要因としては、がんの進行度が影響している可能性が考えられ、地域における病院が担う役割の差も影響しているのではないかと考えられている。

ただし、この集計結果は2007年当時のデータを元としており、その注意点として国がんは「当時の院内がん登録はまだ課題が多かった時期であり、施設数が少ない都道府県のデータについてはかなりの偏り、あるいは不正確さが存在していることを想定する必要がある」としている。
(Medister 2015年9月18日 葛西みゆき)

<参考資料>
国立がん研究センター がん診療連携拠点病院の院内がん登録による5年相対生存率初集計

同上 がん診療連携拠点病院 院内がん登録 2007 年生存率集計 報告書

がん・統計白書 2012 データに基づくがん対策のために
がん・統計白書 2012 データに基づくがん対策のために

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