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がん用語集

がん用語集は、医療法人社団輪生会 白山通りクリニックの監修の元、作成しております。

あ行監修:医療法人社団輪生会 白山通りクリニック

悪性腫瘍  (アクセイシュヨウ)
悪性腫瘍とは、細胞の遺伝子異常が原因で増殖のコントロールを失った細胞集団(腫瘍)のことをいいます。無秩序に増殖した腫瘍は臓器や生命に重大な影響を与えます。皮膚や胃・腸の粘膜など上皮細胞から発生した悪性腫瘍を「癌」、筋肉や線維・骨や脂肪・血管・神経などの非上皮性細胞から発生した悪性腫瘍を「肉腫」と分類します。


アポトーシス  (アポトーシス)
アポトーシスとは細胞が自発的に死に至るメカニズムで、「細胞自殺死」と呼ばれています。通常、異常のある細胞は自ら命を絶つメカニズムが備わっています。


アロマターゼ阻害剤  (アロマターゼソガイザイ)
アロマターゼ阻害剤とは、アロマターゼという酵素の生産を抑える薬のことをいいます。アロマターゼは女性ホルモンであるエストロゲンが産生される場合に主として働く酵素なため、これを抑えることで乳がんの増殖を抑制できることから、乳がん治療剤として使用されています。


アンドロゲン抑制療法   (アンドロゲンヨクセイリョウホウ)
アンドロゲン抑制療法とは、前立腺がんを治療する方法です。アンドロゲンはステロイドの一種で、男性ホルモンとも呼ばれています。アンドロゲンが前立腺がんの成長に必要であることから、アンドロゲンを薬で血中からなくし、がんの治療をします。


EBM  (イービーエム)
EBMとは、Evidence-Based Medicineの略で、「科学的根拠に基づいた医療」と訳されます。科学的データに基づいて、患者さんに最適な治療方法を選択し、実践していくという考え方です。昔のように医師の経験や勘、あるいは仲間の医師の助言に頼るのではなく、もっと治療に文献情報を活用しようというはたらきかけです。


異形成  (イケイセイ)
異形成とは、もともと特別な役割を持っていない細胞がいったん役割を持つ細胞に成熟した状態(分化)から形や機能の面で他の組織のように変化する現象をいいます。


異型度  (イケイド)
異型度とは、腫瘍細胞を構成する組織の形が、正常な細胞とどれだけ異なっているかを示す程度のことをいいます。正常な場合は、同じような形の細胞が整然と並びますが、がん細胞やその前段階の細胞は形がゆがんでいたり、細胞内の核が大きくなっていたりします。このような細胞の「顔つき」の違いが異型度と呼ばれ、がん細胞の悪性度の目安とされています。一般に腫瘍の悪性度(ふえやすさ、広がりやすさ)に関連しています。


萎縮性胃炎(ペプシノゲン濃度の測定)  (イシュクセイイエン)
萎縮性胃炎とは、胃の粘膜の組織である胃腺が萎縮して破壊され、しだいに粘膜の厚みを失った状態になったものをいいます。ピロリ菌感染は長時間かけて胃の粘膜を萎縮性胃炎という状態にします。萎縮性胃炎とは胃が小さくなるのではなく、粘膜が厚さを失うことで、まだら状に薄くなった胃粘膜として内視鏡で観察されます。萎縮性胃炎自体は良性の変化ですが、より萎縮がすすみ、胃粘膜が腸の粘膜に似てくると腸上皮化性といい、胃癌の発生につながります。胃検診として血中ペプシノーゲンを計り、ペプシノーゲン:PGⅠ/Ⅱの低下は萎縮性胃炎、胃癌の高危険群として二次検査をするスクリーニングが最近登場しました。1994年にWHOのIARCではピロリ菌を煙草と同じように発癌因子と認定しています。


一過性  (イッカセイ)
一過性とは、ある症状や状態が一時的に起きるが、しばらくして消える事をいいます。病気にはある時期に症状がでても長くは続かず、自然に元の状態に戻るものがあります。


一般名   (イッパンメイ)
化学名とも言います。医薬品での一般名とは、商品名とは異なり有効成分となる化学物質の呼称のことです。複数の会社から別のブランド名で売られていても、成分が同じなら一般名は同じになります。一般名は、全て小文字で書くことが多いです。


遺伝子検査  (イデンシケンサ)
医療の現場では遺伝子の異常を調べる検査として使用されています。人間の遺伝子やそれがつくるタンパク質などを調べて、遺伝子による病気のリスク(危険度)を病気の発症前に行い、発症後には病気の状態や治療経過の予測などを行うなど、様々な分野で活用されています。がんに特徴的な遺伝子異常が存在する場合、極めて微量な試料からでも、特定のDNA断片(数百から数千塩基対)だけを選択的に増幅させることができます(PCR法)。この方法を用いて、診断時に迅速に遺伝子異常の有無を検査することができます。この方法も診断だけでなく、治療効果の判定に用いられます。


イレウス  (イレウス)
病気や治療の影響で、腸内の食べ物や水分の流れが悪くなり、便やガスが出なくなることをイレウス(腸閉塞)といいます。おなかの強い痛みや吐き気、発熱などを自覚します。腫瘍など消化管を塞ぐ病気の存在、手術の創(きず)周囲の炎症、様々な炎症の影響で腸が互いに癒着(ゆちゃく)するために腸が狭くなった場合、薬物の影響で腸の動きが弱くなるなどの原因で起こります。


IL-2(Interleukin-2: インターロイキン2)  (インターロイキン2)
免疫反応を導くサイトカインの一つで、異物に反応したヘルパーT細胞が仲間(キラーT細胞やNK細胞)を増やす為に生産します。こうしてがん細胞などを傷害する細胞群を刺激します。また、大量生産の技術開発により、医薬品としてある種のがん治療に臨床応用されています。


院内がん登録  (インナイガントウロク)
院内がん登録とは、がん患者さんを対象とした登録のことをいいます。患者さんがどのような診断、治療を受け、どのように生き、また死ぬかを退院後も含めて記録を残します。これを基に病院のがん診療を客観的に評価し、患者さんへの対応を改善する事が目的です。


インフォームド・コンセント  (インフォームド・コンセント)
英語ではInformed Consent(IC)と書き、「説明と同意」と訳されます。医師から治療に関して充分な説明と情報を与えられた上で、患者さんがその内容を納得し、診療・治療を受けることをいいます。


後ろ向き試験  (ウシロムキシケン)
後ろ向き試験とは、過去に行われた臨床試験から条件が合致するものを見出して行う研究のことをいいます。症例対照研究や検診の有効性を評価する場合、後ろ向き研究はすでに行われた検診を評価することになります。後ろ向き研究は、原因と考えている要因(予測因子)以外の、結果に影響を与える恐れのある因子(交絡因子)を振り返って把握する事が困難なため、偏りの制御が困難になりますが、研究は比較的短時間に終了することが可能です。(⇔前向き試験)


栄養サポートチーム(NST)  (エイヨウサポートチーム)
栄養状態の悪い患者さんに対し、医師、看護師、管理栄養士、薬剤師などが協力して、それぞれの専門分野による知識や技術を出し合って、患者さんの栄養状態の改善に努めることを目的とした医療チームのことです。栄養状態を評価・判定し、個々の患者さんの状態に合った栄養管理の方法を考えます。栄養補助食品の利用や食べやすい調理法を提案したり、栄養をとる方法を静脈栄養(点滴)や経腸栄養(けいちょうえいよう)に変えたりする場合もあります。


エコー(超音波)検査  (エコー(チョウオンパ)ケンサ)
周波数が高い音(超音波)を用いて体内を観察する検査方法です。体の表面に当てた超音波が体の中で反射する差により、体の断面をみることができます。手軽で正確であり、放射線被曝の心配が無いため腹部、心臓、頚部、乳房、胎児等の観察に頻繁に使われますが、術者による巧拙があったり、肥満者など超音波の届きにくい例や空気を多く含む臓器(肺、消化管など)の観察には向かない等の欠点もあります


エストロゲン  (エストロゲン)
エストロゲンとは女性ホルモンのひとつで、女性の性徴(女性らしさ)、月経、妊娠等に関与するホルモンですが、一部の乳がんや子宮がんではがん細胞を増殖させる性質を持つ場合があります。一方、前立腺がんに対して、がん細胞の増殖を抑える作用があり、治療に用いられます。エストロゲンを取り込んで増えるタイプの乳がんを「ホルモン感受性乳がん」といいます。


X線検査(→レントゲン検査)  (エックスセンケンサ(レントゲンケンサ))
X線(電磁波:放射線の一種)を照射し、透過したエックス線をフィルムに焼き付け、内部の様子を知ることのできる検査です。


エビデンス  (エビデンス)
ある治療法がある病気や症状に対し効果があることを示す証拠、検証結果を言いますが、その証拠、検証結果の性質・手段などによってその確からしさにレベル分けがされています。一般に客観性、普遍性の度合いが高いと考えられる証拠、検証結果ほどエビデンスのレベルが高いとされます。


MRI検査  (エムアールアイケンサ)
MRI(Magnet Resonance Imaging:磁気共鳴像)検査とは、巨大な磁石の中に入って体内のさまざまな部分を撮影する検査です。 ベッドに寝て磁石の穴の中に入り、ラジオ波を体に当てて体の中の様子を画像化します。体のタテ、ヨコ、ナナメ、輪切りなどの鮮明な写真が得られ、病気の診断に役立ちます。放射線を使わない為、被曝はありません。


エレクトロポレーション法  (エレクトロポレーションホウ)
エレクトロポレーション法とは、電気の刺激を利用し、新しい遺伝子を細胞に組込む方法です。遺伝子を組み込む細胞と遺伝子を一緒に溶液に入れて、そこに高電圧をかけると、細胞膜に小さな穴があき、そこから遺伝子が細胞に入っていく仕組みです。皮膚から投与する薬剤を効率よく皮下(真皮)から吸収させるため、皮膚に短時間に高い電圧をかけて穴をあける方法。この穴を通じて薬剤を投与します。


遠隔転移  (エンカクテンイ)
遠隔転移とは、最初にできたがんの病巣(原発巣:げんぱつそう)から遠く離れた部位に転移し増殖することをいいます。血液の流れによるもの(血行性転移(けっこうせいてんい))、リンパの流れによるもの(リンパ行性転移)などに分類されます。


エンドポイント (エンドポイント)
エンドポイントとは、治療や薬物の効果を判定する尺度のことをいいます。エンドポイントには二種類あり、生存期間や生活の質のような本来意味のあるものを真のエンドポイントといい、腫瘍サイズのような、短時間で確実に判定できるものを代用エンドポイントといいます。


延命  (エンメイ)
延命とは、生きる期間を延ばすことをいいます。がんの場合、発見が遅れたりすると、完全に治すことが難しい場合があります。その際、がん細胞を殺すことを目的とするのではなく、免疫力を高めたり、体力の充実を図ったり、不快な症状を和らげたり(QOLを改善)して、少しでも長い期間、気持ちよく生きることができるような医療体制を組むことが大切です。一方、QOL(生活の質)に関係なく、生きている状態を維持することを指して使われることもあります。


オッズ比 (→相対リスク)  (オッズヒ)
オッズ比はある疾患などへの罹りやすさなどを2つの群で比較して示す統計学的な尺度です。オッズ比が1とはある疾患への罹りやすさが両群で同じということになります。1より大きいと、疾患への罹りやすさがある群でより高いことを意味します。逆にオッズ比が1より小さいと、ある群において疾患に罹りにくいことをします。オッズ比は医学の臨床試験の結果を示す方法としてよく用いられます。また、疫学研究では、ある因子(環境・食べ物・嗜好品等)がある病気の原因であると仮定したとき、その因子と病気との間に関連があるか無いかを調べる際に用いられます。オッズ比が高いほど、その因子と病気の関連性が高いことを示します。


オンコロジー  (オンコロジー)
オンコロジーとは、がんを研究する学問のことをいいます。日本語では腫瘍学と訳します。がんの検診、診断、治療、痛みを和らげる取り組み、精神的なケアなど幅広い領域を取り扱います。つまり、がんの分野全体をあらわす言葉として用いられています。ただし、米国ではオンコロジーといえば腫瘍内科を意味しているため、治療については外科療法や放射線療法を含まず、主に化学療法のことを指します。