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更新日:2017/04/23

抗がん剤・放射線治療を乗り切り、元気いっぱいにする食事116

『抗がん剤・放射線治療を乗り切り、元気いっぱいにする食事116』書評

監修: 勝俣 範之、中山 優子 献立プラン・レシピ作成: 加藤 知子 編集: 主婦の友インフォス情報社 出版社: 主婦の友インフォス情報社
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抗がん剤や放射線による治療は副作用が生じることがあり、食が進まないという患者さんは少なくありません。必要な栄養素を摂るだけでなく、気持ちも前向きになるように、という願いを込められながら制作されたのが本書です。

つらい治療を受けているときこそ美味しい食事を


出版社は主婦の友社です。料理本や生活情報誌を多く手がけてきた主婦の友社らしく、彩りのよい料理の写真や、わかりやすいレシピが116種類掲載されています。

監修をされた日本医科大学武蔵小杉病院腫瘍内科の勝俣範之教授によると、食事ががんに及ぼす影響は約30%とされているとのことです。日頃からのがん予防のためには、食塩摂取を抑える、野菜や果物不足にならないようにする、熱い状態で食べない、などがあります。

しかし、抗がん剤・放射線治療中では、無理に菜食主義にするのではなく、おいしく食べられる、口に合った食事を摂ることのほうがよいと述べています。むしろ、つらい治療を受けているときこそ、美味しい食事、好きなものを摂ることで元気になり、心も豊かになることで、治療に対して前向きになれるでしょう。

とはいえ、治療の副作用があるときには、食べたいものが食べられない、食欲がない、下痢や嘔吐があって食べるどころではない……ということもあるでしょう。本書では、症状別におすすめする料理が表としてまとめられているので、症状に合わせて「これなら食べられそう」と探すことができます。

料理のレシピは1人前の分量で書かれているので、家族が食べているときに症状がつらいときには、無理に一緒に食べるのではなく、患者さんの食べたい時間に食べたい分量だけ作ることができるようにもなっています。また、患者さん自身が好きなタイミングで料理できるように、うなぎの蒲焼きとさば缶という市販品を使ったお手軽料理も紹介されています。

もちろん、食事が1品だけでは成立しないので、複数のメニューを組み合わせた献立を考えなければいけませんが、栄養素のバランスやカロリー・塩分計算が苦手な人も多いでしょう。本書では、症状別に主食、主菜、副菜、汁物、デザートなどを組み合わせた献立例があるので、日頃からメニューを考えるときの参考になります。前回紹介した『症状で選ぶ!がん患者さんと家族のための抗がん剤・放射線治療と食事のくふう』を合わせて読むと、食事の幅が広がります。

外食のポイント、お弁当向けのレシピも掲載


本書は、家の中の食事だけでなく、外食するときのポイントも触れています。外食するときには、和食レストランなら栄養バランスがよい定食がおすすめですが、胃腸の調子が悪いときには消化が悪い貝類、いか、たこ、えびは避けたほうがよいとのことです。洋食レストランなら、タンパク質の摂取に消化によいドリア、グラタン、リゾットがおすすめだそうです。体調がよければ、外食は気分転換になるので、ぜひトライしてみましょう。

また、お弁当用のレシピも掲載されています。職場復帰したり、働きながら治療を受けたりするときに、食べられる分だけのお弁当を作る際の参考になります。

レシピだけでなく、抗がん剤・放射線治療による副作用に関する情報も記載されています。これらを読みながら、なぜ食べられないのか、食べたくないのか、食欲不振の原因を家族や介護者と相談してみましょう。そして、料理の写真を見ながら食べられそうなもの、作ってみたいものを探すのが、本書の活用法です。

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